「牛窓ヨットハーバーについて」

岡山県議会6月定例会一般質問報告②

瀬戸内海の有効活用をライフワークとしています。

牛窓ヨットハーバーは189隻の保管が可能ながら他へ移動する艇が相次ぎ、係留艇は45隻まで落ち込んでいます。

もっともオーナーの中には全国をクルーズし、瀬戸内海に魅了され、中でも飛び切り素晴らしいロケーションの牛窓に新たに艇を置かれた方もいらっしゃいます。

何とか立て直したいとの思いでオーナーの皆さん、県担当課、地元県議の先輩等と知恵を絞っています。

質問の翌日には、30年間で初めてヨットオーナーの皆さんと県との意見交換会が開催された他、保管料金割り引きシステムも導入に向け動いています。

また、大きなスピーカーアンプが印象的で本物のコーヒーを提供するカフェ「港の中のキッサテン」がオープンしました。同世代であるカフェオーナーの今後の取組に期待しています。

牛窓ヨットハーバーが広く人が集える場となり、ヨットを通じて瀬戸内海の魅力を体感できる場となるよう今後も取組ます。
#港の中のキッサテン

以下 質問要旨と答弁です。

牛窓ヨットハーバーについて
( 1 ) 現状認識
(質問)牛窓ヨットハーバーは、クルーザー施設の供用開始から30年が経過し、係留施設の老朽化が進み、台風等の影響により浮桟橋の補修が必要だ。他のハーバーに移動する艇が相次ぎ、指定管理者は厳しい運営状況にある。現状をどう認識しているか、土木部長に伺いたい。
(答弁)お答えいたします。牛窓ヨットハーバーについてのご質問であります。まず、現状認識についてでありますが、ヨットハーバーにおいては、係留施設等の老朽化が進行し、計画的な修繕が必要な状況となっております。また、近年、民間マリーナへの移動やオーナーの高齢化による船の譲渡などにより、指定管理者の主な収入源であるクルーザーヨットの保管隻数が大きく減少しており、厳しい運営状況にあると認識しております。

( 2 ) 対策
(質問)ハーバ一存続のためには思い切った対策が必要だが、どう取り組むのか、土木部長に伺いたい。
(答弁)次に、対策についてでありますが、劣化が著しいクルーザーヨットの浮桟橋について、今年度から順次、計画的に修繕していくとともに、現在の施設利用者から新規の利用者を紹介していただいた場合に、双方の利用料金を割り引く制度を導入することなどにより、保管隻数の増加につなげ、収入の確保を図ってまいりたいと存じます。今後とも、利用者の意見も十分伺いながら、運営の安定化に努めてまいります。

( 3 ) 新たな取組
(質問)牛窓ヨットハーパーは最高のロケーションにあり、クラブハウスはヨットを模した総ガラス張りで建物自体が現代アートだが、魅力を生かせていない。現在、クラブハウス内に本格的コーヒーハウスが開業準備をしているが、それをきっかけに、ヨットマンだけでなく広く人が集える場となるよう、地元自治体とも連携して人を呼び寄せる新たな取組を模索してはどうか、土木部長の所見を伺いたい。
(答弁)次に、新たな取組についてでありますが、牛窓ヨットハーパーでは、これまでもヨットレース大会や体験ヨット教室の開催などを通じて、賑わいの創出に努めてまいりましたが、このたび、県内外で8店舗を展開するカフェが、クラブハウス内に開店することとなりました。今後、日本のエーゲ海と呼ばれる最高のロケーションと、このカフェの集客力を生かし、企画イベントを行うなど、瀬戸内市等と連携し、牛窓ヨットハーパーが多くの来場者で賑わう施設となるよう検討してまいりたいと存じます。

( 4 ) 今後の在り方
(質問)牛窓ヨットハーパーで表面化している各種の困難は、将来を見据えた計画が欠如していたからだ。浮桟橋等は経年劣化が避けられず、民間マリーナでは計画的に修繕し、ヨットの大型化といった新たなニーズに対応している。今後30年を見据え、大型艇への対応やヨット人口の減少に伴うボートとの共存など、ヨットハーパーの今後の在り方を描くことが必要だが、土木部長の所見を伺いたい。
(答弁)次に、今後の在り方についてでありますが、牛窓ヨットハーバーは、県内唯一のヨット専用施設として運営してまいりましたが、他のレジャーとの競合やオーナーの高齢化等により、今後も、ヨットの利用人口が減少することが想定されます。お話の大型艇やモーターボートの受入れについては、ヨット利用者の安全確保など様々な課題があることから、現在の施設利用者や関係者の意見も伺いながら、中長期的な視点に立った施設の在り方について検討してまいりたいと存じます。以上でございます。

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