「列車との衝突」

JR西日本岡山支社及びJR貨物岡山機関区のご協力を得てシカやイノシシと在来線列車、貨物列車との衝突事故について調査しています。
令和2年度 岡山支社管内で在来線列車との衝突により10分以上の遅延発生が180件。列車遅延やその後のダイヤの乱れにより県民生活に影響が出ている。貨物列車との衝突事故は同等エリアで116件発生。26両550メートルに及ぶ貨物列車は非常ブレーキで停止すると全ての貨車にブレーキ用の空気を充填する必要から運転再開まで時間を要す。衝突時には安全確認に更に時間を要す為、東京行きの夜間貨物列車が熱海や小田原で待機する場合もあり、本県にとどまらない物流への影響が発生している。JRでは防護柵の設定や忌避音装置等の対策を講じているが県内の衝突事故は後を絶たない。
増えすぎたシカ、イノシシによる被害は農業被害に限らないが事務分掌上、いずれの課も所管しない空白地帯が生じている。また、県はこの間 シカ、イノシシの総数を削減することで衝突事故も減少するとの見解だが、今回の調査により事故多発エリアは特定され(山陽本線では吉永駅~上郡駅、赤穂線では伊里駅~日生駅)、地元自治体と連絡したピンポイントの駆除対策が求められる。列車との衝突事故についてJR・JR貨物との情報共有や課題整理の場の設定を働きかけています。
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