岡山県議会6月定例会一般質問報告⑤
オフィスビル等が密集する岡山駅周辺では集荷・配達業務用トラックが多数走行しています。新型コロナの影響で宅配需要が高まっていることもあり、集配の荷物も増加しています。
県警察では集配用トラック駐車スペースを駅前に5ヶ所設け、交通の円滑化に効果が上がっています。しかし、その他の道路では駐車禁止エリアでの集配業務を行わざるを得ない実態もあります。交通違反はドライバー個人の責任となり、2トン車の反則金は21000円です。
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実態調査のために声をかけたドライバーの皆さんは「ごめんなさい。すぐ動かしますから」といった反応でした。社会ニーズとして配送業務に従事している皆さんが交通違反を意識しながら仕事をしている状況は改善しなければなりません。明らかに交通を阻害する駐車は論外としても、合理的な規制緩和は許容されると考えます。
質問作成にあたりご協力いただいた運輸労連の皆さん、トラック協会の皆さんに感謝いたします。引き続き連携し、県警交通規制課と協議を進めます。
以下、質問要旨と答弁です。
荷さばき用駐車スペースについて
(質問)社会ニーズとして配送業務に従事しているトラック等に配慮した合理的な規制緩和は許容されると考える。広島県では市内中心部において荷さばき用駐車スペースを指定し、駐車禁止規制から貨物集配中の貨物車を除く運用をしている。交通の円滑化と安全輸送を確保するために同種の規制緩和措置を進めてはどうか警察本部長に伺う。
(答弁)お答えいたします。「荷さばき用駐車スペース」についてであります。
宅配貨物の取扱いが年々増加する中、岡山市中心部における集配業務の際、宅配ドライバーが駐車場所の確保に苦慮している現状があることは承知しております。
県警察では、これまでも、貨物集配中の車両に係(かか)る駐車規制の見直しについて、運送事業団体等(など)の御意見も聞きながら推進しており、お話しのとおり、市役所筋(すじ)の沿線5か所に設けられた荷さばきスペースに対し、最大積載量3トン以下の貨物集配中の車両について「駐車可」としており、ほかにも、同様の車両に対して、桃太郎大通りの一部をはじめとする6区間、総延長約940メートルの間(あいだ)について、駐車規制の緩和を行っております。
今般、お話のとおり、運送事業団体から新たに、岡山駅周辺等(など)における貨物集配中の車両に係る駐車規制の見直しに関する要望を受けたところであります。
県警察といたしましては、関係機関等(など)と緊密な連携を図りながら、各々(おのおの)の要望箇所について、交通実態等(など)を調査し、また、地元住民の方々の御意見を伺いながら、鋭意検討を進めてまいります。
以上でございます。