岡山県議会6月定例会一般質問報告③
瀬戸内海の有効活用をライフワークとしています。
漁港機能の再編・集約を進める水産庁は、民間活力の導入など漁港活性化に向けた規制緩和に乗り出しています。背景には漁業者・漁船の減少があり、岡山県においても国の方針を受けて昨年9月定例会にて岡山県漁港管理条例を改正しました。
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豊かな瀬戸内海の恵みを生かすために、下津井漁港の在り方を未来思考で模索しています。漁協の皆さん、地域活性化に取り組んでいる皆さん、商工関係団体の皆さん、そして県水産課等が知恵を持ちより丁寧に進めることが肝要です。
その昔、下津井港には「北前船」が寄港していました。再びこの港が海の玄関となることで人の流れが生まれ、漁業・食・観光レジャーが共存する地域になればと思っています。
以下、質問要旨と答弁です。
漁港の有効活用について
( 1 ) 未利用船の調査結果
(質問)昨年11月定例会で、「漁港内における未利用となった漁船の係留状況などについて調査を進めている。調査結果を踏まえ、プレジャーボートの係留施設の利用も含め、漁港内の空きスペースの有効活用について検討する。と答弁した。モデル調査の結果、漁港内の未利用船はどのような状況か、農林水産部長に伺いたい。
(答弁)お答えいたします。漁港の有効活用についてのご質問であります。まず、未利用船の調査結果についてでありますが、昨年度、下津井漁港をモデルとして係留されている約500隻について調査を実施したところ、長期間稼働していないと思われる100隻余りの未利用船を確認しております。さらに、船体に表示された番号などから、その約半数について所有者を特定したところであります。
( 2 ) 未利用船への対処
(質問)未利用船に対してどう対処するのか、農林水産部長に伺いたい。
(答弁)次に、未利用船への対処についてでありますが、判明した所有者には、速やかに撤去するなどの適正な管理を促す文書を発出するとともに、関係漁協にチラシを送付し、未利用船を所有する組合員への啓発を依頼したところであります。未利用船については、所有者による処理が原則であると考えており、引き続き適正な管理が行われるよう粘り強く取り組んでまいりたいと存じます。
( 3 ) 漁業者等との連携
(質問)漁港内の空きスペースの有効活用については漁業者・漁協との連携が不可欠だが、今後どう対応するのか、農林水産部長に伺いたい。
(答弁)次に、漁業者等との連携についてでありますが、漁港内の空きスペースを有効に活用するためには、漁業者や漁協との連携が不可欠であると考えており、昨年度の調査においても関係漁協の協力を得て実施したところであります。今後、未利用船の解消に向けて、漁港の利用状況を熟知している漁協の協力を得て、判明した所有者への指導を行うなど、空きスペースの確保に努め、漁港の有効活用を図ってまいりたいと存じます。以上でございます。